5歳児が火災現場で大活躍、妹と愛犬を次々に救出 米ジョージア州
(CNN) 米ジョージア州の民家で火災があり、就寝中だった5歳の男の子が妹と飼い犬を次々に助け出し、家族に急を告げて全員を避難させた。消防署は14日、男の子を名誉消防士に認定し、人命救助の功績をたたえて表彰する。
火災は9日、一家8人が暮らす同州バートウ郡の住宅で発生。寝室で寝ていたノア・ウッズ君(5)が煙に気付いて目を覚ますと、部屋の中で火の手が上がっていた。
ベッドから飛び起きたノア君は、一緒の寝室で寝ていた2歳の妹を抱きかかえると、この時唯一の出口だった窓から家の外へ脱出した。
ノア君の活躍はそれで終わらなかった。再び家の中に戻って飼い犬を助け出すと、隣のおじの家に駆け込んで助けを求め、一緒に家族全員に事態を知らせた。
家族は全員が無事だったが、ノア君と家族の4人は、軽いやけどと煙吸引の手当てを受けた。
バートウ郡消防局長は、「5歳児にここまでのことができるとは」とノア君の活躍に目を見張る。
出火原因は、ノア君の寝室のコンセントのたこ足配線だった。
一家は自宅が焼失したため、クラウドファンディングサイトのGoFundMeを通じて支援を求めている。祖父のデービッド・ウッズさんは「ノアがいなければ、私たちは今日、ここにいなかったかもしれない」と振り返った。
ノア君が14日に受ける人命救助の表彰は、通常、消防士や救急士が対象とされており、極めて異例の措置。表彰式では、ジョージア州のケンプ知事がノア君の功績をたたえて送った手紙も読み上げられる。