新型新幹線「N700S」、国交相がバリアフリー化に不満
赤羽国土交通相は14日の閣議後記者会見で、JR東海が7月に投入する東海道新幹線の新型車両「N700S」について、バリアフリー化が不十分だとし「車両名のSはsupreme(最高)の頭文字だと思うが、あまりそういう感じがしなかった」と述べた。
赤羽国交相は先月、N700Sに試乗し、車いすでも動きやすいフリースペースが足りない点などに不満を示していた。N700Sは車いすのまま乗れるスペースが、現行の1編成1か所から2か所に増えるが、2座席分程度の広さしかない。
赤羽国交相はこの日の会見で改めてN700Sに言及。「バリアフリーのレベルで国の民度がわかる。国の品格が問われると思う。(JR東海は)フリースペースの確保をあまり考えていないようだが、必ず実現してほしい」と訴えた。
JR東海は「意見を踏まえ、改善に向けて検討していく」とコメントした。