拉致被害者の家族会と「救う会」、首相と面会

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家族会代表の飯塚繁雄さん(左から2人目)らから今後の運動方針を受け取る安倍首相(右から2人目、右端は菅官房長官)(14日午後、首相官邸で)=源幸正倫撮影

 北朝鮮による拉致被害者の家族会と支援組織「救う会」のメンバーは14日、首相官邸で安倍首相と面会し、全拉致被害者の即時一括帰国を北朝鮮に求めていくとする両会の運動方針を伝えた。被害者の有本恵子さん(拉致当時23歳)の母・嘉代子さんが3日に亡くなってから面会は初めてで、安倍首相は嘉代子さんの夫・明弘さん(91)に弔意を伝え、早期解決を誓った。

 面会の冒頭、安倍首相は「心からご冥福(めいふく)を祈りたい。嘉代子さんとは父・晋太郎(元外相)の秘書を務めていた時からの付き合いで、共に闘ってきた」と思いをはせ、「既にご家族の多くの方が鬼籍に入った。一日も早くこの問題を解決しなければいけないとの思いを新たにした」と述べた。

 面会後、明弘さんは「(嘉代子さんが)亡くなったのはどうしようもないが、思ったより早かった」と語り、肩を落とした。安倍首相には謝意を伝えたという。