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記者会見するアシックスの広田康人社長=大阪市北区で2020年2月14日午後4時41分、鈴木健太撮影

アシックス、20年12月期の減益予想 新型肺炎で販売に悪影響 中国直営店6割休業

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 アシックスは14日発表した2020年12月期の連結業績予想で、本業のもうけを示す営業利益が前期比15.4%減の90億円と減益になるとの見通しを明らかにした。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で、中国で展開する直営店約140店のうち6割が休業していることや、インバウンド(訪日外国人客)減少が、業績にマイナスの影響を与えると見込んだ。

 東京五輪・パラリンピック関連商品の販売増を期待し、売上高は前期比5.8%増の4000億円を見込んだ。広田康人社長は14日、大阪市内で開いた記者会見で「(店舗の休業などが)いつまで続くか全く分からない」と強い懸念を示した。中国の生産拠点は自社工場1カ所と委託工場2カ所があるが、委託工場の操業停止が続いているという。

 19年12月期の連結決算は、売上高が前期比2.2%減の3780億円、最終(当期)損益は前期の203億円の赤字から70億円の黒字に転換した。【鈴木健太】