沢尻初公判、傍聴券ゲットの松本さん「締め切りギリギリに入って整理券番号が３１５９」

　麻薬取締法違反の罪に問われた女優、沢尻エリカ被告（３３）の初公判が３１日午後３時に開廷する。この日午前９時３０分から１１時まで一般傍聴席１９席を求めて２２２９人が列を作り、倍率は１１７・３倍だった。

　２００９年に覚せい剤取締法違反罪に問われた女性歌手（４８）の初公判で記録した３３０・８倍、１４年に同罪に問われた元男性デュオ歌手（６１）の初公判の１２６・０倍は下回ったが、関心の高さを示した。

　東京地裁は人が多くなることを見越し、配布場所をいつもの地裁敷地内ではなく、近くの日比谷公園に移す異例の処置。傍聴希望者が当選発表時間まで公園内で待たずに済むように、リストバンド型の傍聴整理券に切り替えて対応した。それでも配布開始時間の９時３０分には、すでに数百人の列ができていた。

　友人と一緒に並んだ千葉県の女子大学生（１９）は「映画『人間失格　太宰治と３人の女たち』の公開中の逮捕だったのでショックでした。沢尻被告がどんな表情で法廷に入り、どういうことを語るのか見てみたかった」と傍聴券を求めた理由を明かした。

　傍聴券を当てた東京・板橋区の会社員、松本俊幸さん（５４）は「１１時の締め切りギリギリに入って整理券番号が３１５９（サイコーキュー＝最高級）。当たるかもと思ったら、本当にそうなってうれしい」と喜んだ。沢尻被告については「ファンではないですが、彼女が若い頃から見ていた女優さんなので更生して復帰してもらいたい。ただ、世間的にはどうなのかな…」と心配していた。