武漢市トップ、初動対応の遅れ認める…「気がとがめて後悔し自責の念にかられている」

 【北京=中川孝之】中国湖北省武漢市トップの馬国強(マーグオチャン)市共産党委員会書記は31日、中国中央テレビに出演し、「もっと早く厳格な措置を取っていれば、結果は今より良く、全国各地への影響も小さかっただろう」と述べ、市の初動対応に問題があったことを認めた。

 馬氏は「現在は気がとがめて、後悔し、自責の念にかられている」と心境を明かす一方、「党や中央政府にこれほど心配をかけずに済んだはずだ」とも語った。感染拡大の責任が、あくまで武漢市にあることを強調した発言だ。

 新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、武漢市は1月中旬まで「人から人に感染する証拠はない」との見解を示し、感染の拡大を招いたと指摘されている。