TOTO社長に清田副社長、6年ぶり 喜多村社長は会長に
TOTOは31日、清田徳明副社長(58)が4月1日付で社長に昇格する人事を固めた。喜多村円社長(62)は代表権のある会長に就く。TOTOの社長交代は6年ぶりになる。経営幹部の若返りを図り、課題の欧米市場開拓や国内事業の収益向上に取り組む。
清田氏は生産部門が長く、温水洗浄便座「ウォシュレット」や衛生陶器事業を担当してきた。国内の住宅設備業界は人口減や単身世帯の増加で成長が見込みにくいが、中国や東南アジアで高級トイレ市場の開拓余地がある。
中国は新型肺炎の感染拡大や経済成長の鈍化など懸念材料があるものの、喜多村氏が主導してきた中国やベトナムの生産拠点を軸にしたアジア展開を進め、国内ではリフォーム事業の拡大を急ぐ。