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参院予算委員会で答弁する小泉進次郎環境相=国会内で2020年1月31日午後1時27分、川田雅浩撮影

小泉環境相「こんなに報じるのも日本ぐらい」 「化石賞」に不満あらわ

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 「こんなに化石賞のことが好きなのは日本ぐらい。こんなに報じるのも日本ぐらいだ」。31日の参院予算委員会で、小泉進次郎環境相が国際環境NGOから「化石賞」を贈られたことについて聞かれ、不満をあらわにする一幕があった。

 日本は、昨年12月にスペイン・マドリードで開催された国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の期間中、地球温暖化対策に後ろ向きな国へ国際環境NGOが贈る「化石賞」に2度、選ばれた。自民党の中西健治氏は「化石賞が日本に揶揄(やゆ)するように贈られ、残念だ」と述べ、答弁を求めた。

 小泉氏は「日本が2回とったことが報道であるが、毎日、授賞式がある」と指摘。日によって米国や豪州など複数の国に贈られているとし、「まるで日本のみが化石賞をもらっているような受け止め方をしている人がかなり多いのではないか」と訴えた。

 中西氏が「そんな賞だとはいえ、化石賞などを二度と受けないようにするためにもメッセージの出し方を変えていく考えはあるか」と答弁を促すと、ようやく小泉氏は「決して日本は脱炭素社会に対して後ろ向きではないというメッセージを届けるため、真っすぐな前向きなアクションも必要だという発信をしっかり届けたい」と述べた。【野原大輔】