残る140人の帰国に向け第4便派遣へ…第3便は25人が搬送

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羽田空港に到着した政府チャーター機(左)の周りに待機する多くの救急車(1月31日午前10時59分、東京都大田区で、本社ヘリから)=関口寛人撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国・武漢からの政府のチャーター機第3便が31日、在留邦人149人を乗せて羽田空港に到着した。チャーター機による帰国者は、29日以降の全3便で計565人となった。政府は残る約140人の帰国に向け、来週、第4便を派遣する方向で調整している。

 茂木外相は31日の記者会見で、「早期に帰国を希望していた武漢市内の滞在者は、ほぼ全員が帰国できた」と述べた。外務省は今後、武漢空港への移動が困難な武漢市外の邦人のために、移動手段の確保などを急ぐ考えだ。

 31日に帰国した第3便の149人のうち、25人が医療機関に搬送された。症状のない人はウイルス検査を受けた後、埼玉県和光市の「国立保健医療科学院」と千葉県柏市の「税関研修所」に滞在する。