映画『ナイチンゲール』英国植民地時代のオーストラリア、全てを奪われた女囚の“復讐劇”を描く
映画『ナイチンゲール』が、2020年3月20日(金)ヒューマン トラストシネマ渋谷ほかにて公開される。
英国植民地時代のオーストラリアを舞台に
物語の舞台は、19世紀オーストラリア。英国植民地下による流刑地の女性虐待や、90%にも及ぶ先住民・アボリジニの迫害など、多くの問題を抱えていた時代だ。そんな当時の人間の暴力性と差別問題に鋭く切り込むのは、女性監督ジェニファー・ケント。夫と子供の命を残虐な将校らに奪われた女囚クレアを主人公に、奪われし者達の怒りと哀しみを映し出す復讐劇が描かれる。
キャスト
主人公クレアを演じるのは、人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」出演のアイスリング・フランシオシ。オペラ歌手でもある彼女は、劇中でアイルランド民謡を披露。その美しも物悲しい歌声は、タイトルにも選ばれた夜鳴きウグイス(ナイチンゲール)の姿が重なる。
またクレアから全てを奪う残忍な将校役には、『あと1センチの恋』のサム・クラフリンが抜擢された。
数々の賞を受賞
第75回ヴェネツィア国際映画祭においてコンペティション部門唯一の女性監督作品として注目されながらも、そのあまりにも過激で衝撃的な内容から物議を醸した本作。しかし2020年度のオーストラリア・アカデミー賞では作品賞、主演女優賞ほか6部門の最多受賞を決め、米アカデミー賞の前哨戦となるナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ10映画にも選出されている。
ストーリー
19世紀のオーストラリア。一帯を支配する英国軍の将校達から激しいレイプを受け、夫と子供を殺されたアイルランド人の女囚クレア。復讐を誓う彼女は、逃亡した将校らを追跡するために先住民アボリジニのガイドであるビリーに道案内を依頼する。何一つ後ろ楯もない、奪われし者達の過酷な復讐の旅が始まる――。
【詳細】
映画『ナイチンゲール』
公開日:2020年3月20日(金)ヒューマン トラストシネマ渋谷ほか
監督・脚本:ジェニファー・ケント
製作:クリスティーナ・セイトン、ブルーナ・パパンドレア
音楽:ジェド・カーゼル
キャスト:アイスリング・フランシオシ、サム・クラフリン、バイカリ・ガナンバルほか
配給:トランスフォーマー
©2018 Nightingale Films Holdings Pty Ltd, Screen Australia, Screen Tasmania.