車いすバスケ、東京パラ除外の可能性も…クラス分け順守するようパラ委が警告

 【ロンドン=岡田浩幸】国際パラリンピック委員会(IPC)は31日、東京パラリンピックから車いすバスケットボールを除外する可能性があると、国際車いすバスケットボール連盟(IWBF)に警告したと発表した。

 IPCの発表によると、選手の障害の種類や程度に応じたクラス分けについて、IWBFは独自の基準を設けており、IPCの基準を順守するよう数年間にわたって求めたが改善されなかったという。IPCが承認した改善のための行動計画が5月29日までに実施されなければ、東京パラリンピックから除外するとした。また、2024年パリ大会からの除外を決め、21年8月までにIPCの基準を完全に順守すれば、処分を解除するとしている。

 IPCのアンドルー・パーソンズ会長は「クラス分けはパラ競技に不可欠な要素で、違反は競技の健全性を脅かすことになる」とした。

 車いすバスケは、パラで最も人気の高い競技の一つ。東京パラのチケットは1次抽選販売が終わり、2月18日に2次抽選の結果が発表されるが、大会組織委員会では変わらず準備を進めていく予定だ。大会組織委は1月31日、「パラにおける競技の扱いについては、IPCの判断事項と認識している」とし、組織委としては「改善に向けた国際連盟の早期のアクションを期待している」とコメントした。