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宮崎空港に到着し、花束を受け取る広島の佐々岡監督(右)や田中広輔選手会長=宮崎市で2020年1月31日午後2時24分、徳野仁子撮影

球春へ、高鳴る 沖縄、宮崎のキャンプ地に12球団続々到着

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 プロ野球12球団は2月1日、沖縄、宮崎の両県で一斉にキャンプインする。各球団は31日までにキャンプ地入りした。地元の歓迎を受ける一方、ミーティングを開いて練習の方針を確認するなど準備を整えた。

 オープン戦は2月16日に沖縄県内で始まり、86試合を実施。各球団のキャンプは最長で2月27日までで、3月20日のセ・パ両リーグの開幕戦に向けて強化を図る。

阪神・矢野監督「俺はやる、の決意で」

 阪神は選手・スタッフが宿舎で一堂に会し、非公開のミーティングを行った。矢野監督が20分以上にわたって熱弁をふるい、「日本一になるためのキャンプにする」と宣言。選手たちに「できたらいいな、ではなく、俺はやると決めることで(理想に)近づける」などと発破を掛けたという。昨秋に続いて臨時コーチを務める元中日の山本昌氏も同席し、「秋は(フォームなど)メカニカルな話をしたが、春は打者との勝負の話をしようと思う。日本一へ、少しでもお手伝いしたい」と意欲をみせた。【読谷・田中将隆】

広島・佐々岡監督「開幕投手は大瀬良」 

 2年ぶりのリーグ優勝を目指す広島の佐々岡新監督が、キャンプインを前に今季の開幕投手を大瀬良に任せると報道陣に明かした。2019年末に本人に伝えたといい、「投手陣の柱としてチームを引っ張ってほしい」と強調。2年連続で大役を務めることになった大瀬良は「(開幕戦は)譲りたくない特別なマウンド。この時期に言われ、責任と自覚が必要になる。いいスタートを切れるようなピッチングをしたい」と意気込んだ。キャンプ初日の2月1日からブルペンに向かう。【日南・大東祐紀】

ロッテ 新人7選手が児童養護施設訪問

 ロッテの井口監督は31日、ボランティア活動の一環として、新人7選手とともに宿舎近くにある児童養護施設「ならさ」を訪問し、3~18歳の子どもたち約30人とサイン会やキャッチボールなどで交流した。

 子どもから「どうしたらあんなに速い球が投げられるのか」と質問された佐々木朗(岩手・大船渡高)は笑顔で「いっぱい食べていっぱい寝て、いっぱい練習することです」と答えた。

 現役時代から同施設を毎年訪れている井口監督は「プロ野球選手は子どもたちの憧れ。夢を与えるような活動を続けていきたい」と話した。【石垣・田内隆弘】

オリックス 新外国人ジョーンズ、早速快音

 1月30日に宮崎入りしたオリックス。31日午前に約2時間、選手たちはそれぞれ自主トレーニングに励んだ。キャンプイン2日前の現地入りは、昨季就任した西村監督の「万全の準備でキャンプに臨んでほしい」との意向で2019年から始まった。米メジャー通算282本塁打の新外国人ジョーンズも室内練習場でのフリー打撃で快音を響かせていた。【宮崎市・伝田賢史】