ゴーン被告逃亡 弘中弁護士が関与否定「裏付ける証拠ない」と反論
by 毎日新聞日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が保釈中に逃亡した事件で、弁護人だった弘中惇一郎弁護士は31日、逃亡に関与した事実はないとのコメントを発表した。
東京地検は1月30日、前会長の不法出国を手助けしたとして、犯人隠避と入管法違反ほう助の両容疑で、ピーター・テイラー容疑者(26)ら3人の逮捕状を取った。前会長とピーター容疑者が弘中弁護士の事務所で逃亡の協議を重ねていたとみている。
弘中弁護士は、前会長が事務所内外で事件関係者以外の第三者と会うことは裁判所も認めており、「面会に弁護人の立ち会いは要求されていなかった」と指摘。前会長は無罪推定の原則が適用される立場で、「保釈条件以外は何らの制約も受けるべきではない」とし、事務所で逃亡の協議があったことを裏付ける証拠もないと反論した。【巽賢司】