武漢から邦人退避の第3便が羽田到着 来週以降に第4便の見通し

 新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国湖北省武漢市の滞在邦人を退避させる日本政府の全日空チャーター機第3便が31日午前、武漢から羽田空港に到着した。

 外務省によると、30日時点で帰国を希望している武漢周辺の邦人は約300人以上。政府は希望者全員を早期に帰国させる考え。外務省幹部によると、来週以降、第4便を運航する見通し。

 チャーター機には、医療チームが乗り込んでおり、検疫や体温チェックに当たる。政府は第1便の帰国者で症状がなかったのに、新型コロナウイルスの検査で陽性だった帰国者がいたことを重視。羽田到着後のウイルス検査で陰性だった人でも、最長2週間、用意した施設に滞在してもらい経過観察する。さらに2週間後に再検査することも検討している。

 全日空も無症状だった人が陽性になったことを踏まえ、第3便以降、武漢からの運航では客室乗務員に防護服を着用させるとしている。