スマスピやLINEのトーク画面から家電操作可能な「Clova Bot」登場――IoT住宅を体験できるモデルルームも公開
LINEとアイリッジは1月30日、新サービス「NOID(ノイド) IoTクラウド」と「NOID IoT住宅パッケージ」、「Clova Bot」を発表、Clova Botを実際に体験できる「LINE Clova IoT 体験モデルルーム」をスマートハウジング豊洲まちなみ公園で一般公開する。
by 金子麟太郎,ITmediaLINEは1月30日、LINEのトーク画面上から家電を操作する「Clova Bot」を提供開始した。また、アイリッジもAIアシスタント「Clova」に対応したIoT家電を開発できるアーキテクチャ「NOID IoTクラウド」(今春以降提供予定)のローンチパートナーの募集を始めた。
そして2月1日〜2月9日に、スマートハウジング豊洲まちなみ公園でClova Botを実際に体験できる「LINE Clova IoT 体験モデルルーム」を一般公開する。
IoT家電のシステムの(プラットフォームによる)構築を手軽に
アイリッジのNOID IoTクラウドは、家電メーカーや住宅設備メーカー向けのサービスで、IoT家電の提供に必要なIoTやVUI(Voice User Interface:音声ユーザーインタフェース)に関するAPI、UI/UX、対話フローなどを標準パッケージにしたプラットフォームだ。これを使い、家電メーカーや住宅設備メーカーは、低期間かつ低コストでIoT家電のシステムを開発できる。
サービスの導入費用は、メーカー各社との商談内容によって異なり、ライセンス利用料やシステムを実際に可動させた場合に利用料が発生する。
また、2019年12月から2020年1月にかけて、LINEが提供するAIアシスタント「Clova」に対応したIoT家電を開発できるように設計や技術検証を重ね、主要機能が一定の条件下で動作することを確認できたという。
アイリッジの岩屋氏は、NOID IoTクラウドを提供する理由について次のように話す。
「近年、IoT家電の普及が高まっており、日本においては既に16%の家庭が所有している。IoTサービスが本格化すると、車を始めとして冷蔵庫や電子レンジなどの一般家庭のあらゆる家電製品にもAIアシスタントが実装されていく」
岩屋氏は「独自調査では、日本の大手家電メーカーのほとんどがIoTサービスに対応した製品を販売しているが、IoTやAIアシスタントに対応する製品は、まだほんの一部しか存在しない。今後は、新サービスを活用し、パートナーを増やしながら、家電のVUIやIoT対応を進めると同時に、Amazon AlexaやGoogleアシスタントへの対応も検討する」という。
NOID IoTクラウドの他にも、「NOID IoTスマートホームパッケージ」を一般消費者向けに提供する。NOID IoTスマートホームパッケージは、IoTシステムの構成や全体設計、IoTデバイスの購入アドバイス、設置や設定までをトータルでサポートするサービスだ。
LINE Clova IoT体験モデルルームを期間限定で公開
1月30日から、LINEのトーク画面上からテキスト入力による家電操作を可能にする「Clova Bot」が提供された。前述の「NOID IoTクラウド」、「NOID IoT住宅パッケージ」、「Clova Bot」の発表に合わせ、Clovaを使った家電操作が体験できるモデルルームを公開する。場所はスマートハウジング豊洲まちなみ公園内のセンタースクウェアで、期間は2月1日〜2月9日までだ。
LINE Clova企画室長の中村浩樹氏は、「最近では、家や車などでもClovaが使えるようになった」と話す。モデルルームを公開する意図について「多くの方に、声や文字だけで手軽に家電操作ができる便利さや快適さを実感してもらいたい。今後は、あらゆる企業のサービスや製品にClovaを実装させていきたい」と、早期にIoTサービスを普及する考えを示した。
LINE Clova IoT 体験モデルルームの概要
期間:2月1日(土)〜2月9日(日)
場所:スマートハウジング豊洲まちなみ公園
住所:東京都江東区豊洲6-1-9
注意事項:事前予約などは不要。期間中は平日も開催
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