オスカーを手にするのは!?編集部が主要6部門大胆予想!
年に1度の映画の祭典、第92回アカデミー賞授賞式が日本時間で2月10日(現地時間2月9日)に開催されます。2019年に公開された数々の作品の中から作品賞にノミネートされた9作品、そして、監督賞、主演・助演男女優賞の主要6部門の受賞結果を今年も編集部で好き勝手に予想しました。作品賞で行っている受賞予想プレゼントキャンペーンの参考にもどうぞ!
各部門の予想はコチラから!⇒ 作品賞/監督賞/主演男女優賞/助演男女優賞
<作品賞>
『1917 命をかけた伝令』 9票
全編ワンカットに見せつつ、ミクロ的映像にならず引き映像で壮大さを見せる巧みな技。ハリウッド映画史の中でもこのような映画は他にないはず。シンプルなようで新しい映像は評価されて然るべし。究極の映画原点回帰的作品。(下村麻美)
全編“ワンカット”に見せるという挑戦はもちろん、それであることすら忘れさせる没入感で、観客に戦場を体感させることに成功した点が高く評価されるはず。作品賞予想の一番の指針になる全米プロデューサー組合賞もしっかり押さえた。(市川遥)
賞レース前哨戦の結果が割れている本年度の作品賞で、アカデミー賞と一致率の高い全米プロデューサー組合賞を獲得した本作が最有力。対抗馬の『パラサイト 半地下の家族』は国際長編映画賞部門で票を集めそう。(小松芙未)
作品賞は情勢を反映したメッセージ性の高い映画が受賞することが多い。年始にアメリカとイランの情勢が緊迫化した影響を受け、ある意味、戦いを止める映画である本作が受賞する可能性は高い。(島村幸恵)
『ジョーカー』 2票
直近3年間の受賞作は他者との差異を扱った作品。その流れに色濃く乗り、一つの答えを突きつけている『ジョーカー』で今年は決まり。(海江田宗)
作品賞に対しては保守的な票が集まることが予想される。さらに作品の意義も重要視されるので、社会的弱者がいかにして狂気の犯罪者となったかを描いた『ジョーカー』の存在意義は高く評価されるはず。(香取亜希)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 2票
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』はハリウッドに宛てたラブレター的作品で、アカデミー会員好きしそう。対抗馬は『1917 命をかけた伝令』だが、こちらは監督賞となり賞を分け合うと予想。(吉田唯)
全米プロデューサー組合賞を受賞した『1917 命をかけた伝令』も濃厚だが、古き良き時代のハリウッドという題材からアカデミー会員に支持されそうな『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にも可能性があるのでは。(石井百合子)
『パラサイト 半地下の家族』 2票
格差問題をユーモラスに描いた『パラサイト 半地下の家族』が、韓国に初の作品賞をもたらすと予想。全米映画俳優組合賞でのキャスト賞受賞に加えて、ワシントンD.C.映画批評家協会賞では外国語映画賞とのダブル受賞も成し遂げており、オスカー勝利も濃厚か。(倉本拓弥)
コメディー、サスペンス、社会風刺など要素満載にもかかわらず整理された脚本は文句なし。韓国の格差社会をテーマにしながら、第72回カンヌ国際映画祭をはじめ、欧米での高評価は見逃せない。(近藤孝一)