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沢尻エリカ被告=2006年6月、米田堅持撮影

沢尻エリカ被告初公判 即日結審 判決は2月6日

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 自宅で合成麻薬のMDMAやLSDを所持したとして麻薬取締法違反に問われた元俳優、沢尻エリカ被告(33)は31日、東京地裁(滝岡俊文裁判官)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。関係者に謝罪し、俳優復帰も「考えていません」と否定した。検察側が懲役1年6月を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は2月6日。

 沢尻被告は、黒のパンツスーツに白のシャツ、黒髪のポニーテール姿で入廷。職業を問われ「無職です」と答えた。

 検察側は冒頭陳述で、沢尻被告が19歳ごろから違法薬物を使うようになったとし、2018年ごろからは合成麻薬を知人から入手していたと指摘した。

 被告人質問で沢尻被告は俳優復帰を「多くの方を裏切り、傷つけた。復帰する資格はない」と否定。「薬物がつなげた偽りの友情にとらわれ、抜け出せなかった。すべて幻でした。心の底から後悔しています」と謝罪した。

 検察側は論告で「常習性は顕著で、再犯可能性は高い」と指摘。弁護側は「違法薬物との関わりが害であったと認識している」と述べた。

 起訴状によると、沢尻被告は19年11月、東京都内の自宅でMDMAとLSDを所持したとされる。【田中理知】