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練習前に体をほぐす水岡紗希さん=大分市西浜の市営陸上競技場で2020年1月15日午後1時37分、尾形有菜撮影

市民ランナー「爆走SAKI」 別大マラソンに初挑戦「全力で走り抜きます」

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 2日開催の第69回別府大分毎日マラソン大会(毎日新聞社など主催)に、国内外の過酷な長距離レースに参加して「爆走SAKI」の名で知られる女性市民ランナー、水岡紗希さん(37)が初出場する。子供のころから足が遅く、体力もなかったが努力を重ね、大会参加資格(3時間30分以内)ぎりぎりの記録を出して、憧れの舞台にたどり着いた。

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練習前に体をほぐす水岡紗希さん=大分市西浜の市営陸上競技場で2020年1月15日午後1時37分、尾形有菜撮影

 大分市でヨガインストラクターとして働く水岡さんは、幼い頃ぜんそくに悩まされ、運動会の徒競走ではいつもビリ。50メートル走は10秒台で「根っからの運動音痴」。大人になってからも積極的に運動することはなかった。

 結婚4年目の27歳の時、死産を経験し「やる気を見いだせず、ただ毎日が過ぎていった」。それから2年たった2012年のある日、たまたまテレビで東京マラソンの中継があり、市民ランナーが必死に走る姿が目に焼き付いた。

 「せっかく生きているなら、私もちょっとだけ頑張ってみよう」。背中を押され走り始めた。間もなく初心者がフルマラソンを走るマラソン専門誌の企画に応募。きつい練習を乗り越え同年12月、米国のホノルルマラソンで42・195キロを初完走した。

 走る喜びに目覚めると、12~3月のシーズン中は5、6回のハイペースで国内外のフルマラソンに参加。決してタイムが速いわけではなかったが、ピンクのウエアで走る水岡さんの姿が雑誌などで話題となり、いつしか「爆走SAKI」のあだ名が定着した。

 次第にフルより長い距離を走るウルトラマラソンにも挑戦するようになり、国内の100キロレースや、灼熱(しゃくねつ)のサハラ砂漠を7日間で250キロ走り抜ける大会にも出た。

 過酷なレースを経験し、課題だったスピードを少しずつ身につけて挑んだ19年2月の北九州マラソン。記録は3時間29分50秒で、女性市民ランナーとして上級者の目安となる3時間半切り「サブ3・5」を達成すると同時に、別大毎日の参加資格を得た。その瞬間、感情が爆発し、涙が止まらなかった。

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トラックで練習をする水岡紗希さん=大分市西浜の市営陸上競技場で2020年1月15日午後1時40分、尾形有菜撮影

 夢の大会を前に水岡さんは「まさか私が出場できるなんて。『爆走』の名に恥じないよう、全力で走り抜きます」。【尾形有菜】