変遷続ける安倍首相の「桜を見る会」発言 疑惑解消ほど遠く
by 会員限定有料記事 毎日新聞首相主催の「桜を見る会」を巡る安倍晋三首相の発言は、会の「私物化」が指摘された2019年11月以降、変遷を続ける。27~31の日程で開かれた衆参予算委員会でも、招待者の推薦に妻昭恵氏の意見を反映したことを、自ら認めるなど答弁は揺れた。一方、公職選挙法に抵触しかねない私物化は一貫して否定。それでも答弁内容は根拠に乏しく、疑惑解消にはほど遠い状況にとどまった。
問題が注目された契機は、19年11月8日の参院予算委での田村智子氏(共産党)の質問。地元支持者が多数招かれた疑惑をただす田村氏に対し、首相は「招待者の取りまとめは内閣官房と内閣府。主催者としてあいさつや接遇はするが、取りまとめには関与していない」と明言した。
だが、首相の事務所名で作成された桜を見る会を含めたツアーの案内状の存在などが報道されると、同20日の参院本会議での那谷屋正義氏(立憲民主党)への答弁で「事…
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