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大阪府警本部=藤田剛撮影

無許可で再生医療 大阪医科大元講師ら7人を書類送検 大阪府警

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 再生医療に使う脂肪幹細胞を無許可で培養したとして、大阪府警は31日、大阪医科大の男性元講師(52)と製薬会社の男性元従業員(62)ら計7人を再生医療安全性確保法違反の疑いで書類送検したと発表した。元講師は2017年から無許可で培養をしていたといい、「再生医療の効果をこの目で直接確認したかった」と容疑を認めている。

 他に書類送検されたのは、再生医療を手伝った医大の男性助教(39)や女性看護師(28)ら。いずれも容疑を認めている。

 元講師の送検容疑は19年3~5月、厚生労働省の許可を得ていない医大の研究施設で、男女2人から脂肪幹細胞を採取し、培養したなどとしている。

 府警は1月15日、元講師と製薬会社の元従業員を同容疑で逮捕。2人の弁護士が勾留取り消しを求めて準抗告し、大阪地検が同27日に釈放していた。

 府警生活環境課によると、2人は以前から再生医療の共同研究をしていた。元従業員は脂肪幹細胞の採取に応じる男女2人を紹介するなどし、「元講師と、幹細胞を売るなどして利益をあげる事業を計画していた。治療と美容分野で再生医療をしようと思った」と供述しているという。

 元講師は17年8月、知人の男性獣医師(64)から再生医療による手首の治療を相談されたことをきっかけに、無許可での培養を始めた。獣医師は1回3万円を支払って幹細胞を元講師に培養してもらい、自身に点滴で投与していたという。この獣医師も書類送検された。【安元久美子】