「世界新三大夜景」をパノラマで♪長崎・稲佐山でスロープカー運行開始

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 長崎市の中心市街地を一望でき、夜景の名所としても知られる稲佐山(333メートル)で31日、山頂の展望台と中腹部の駐車場を結ぶスロープカーが運行を開始した。市が約20億円かけて整備した。

 2両編成の80人乗りで、約80メートルの高低差がある二つの駅間約500メートルを8分で結ぶ。車窓は360度ガラス張りで、香港、モナコとともに「世界新三大夜景」に認定された長崎の夜景がパノラマで楽しめる。デザインはJR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」などを手がけた工業デザイナー、奥山清行氏らが担当した。

 ふもとと山頂の展望台を結ぶロープウエー(約30人乗り)も運行されているが、観光客の増加に伴い混雑解消などが課題だった。

 午前9時~午後10時に15~20分間隔で運行する。往復料金は大人500円▽中高生370円▽小学生以下250円。【田中韻】