コービー・ブライアントさん事故死、ヘリ所有企業が運航を停止 米
(CNN) 米プロバスケットボール(NBA)の元スター選手、コービー・ブライアントさん(41)らが死亡したヘリコプター事故で、事故機を所有するアイランド・エクスプレス・ヘリコプターズ社の代理人は30日、「運用上の理由」で全便の運航を停止するとCNNに明らかにした。
これ以外の詳細は明かさなかった。
アイランド・エクスプレス社はチャーター便に加え、カリフォルニア州カタリナ島を発着するヘリコプターの定期運航を行っている。
ブライアントさんらを乗せたヘリは26日午前、同州カラバサスで墜落した。調査当局は事故原因の特定を進めるとともに、霧が立ちこめていた当時の状況でパイロットに特別飛行許可を与えた判断が適切だったか調べている。
CNNが米連邦航空局(FAA)の記録を精査したところ、アイランド・エクスプレス社は「有視界飛行方式(VFR)」による飛行のみを認められていたことが判明。VFRの場合、パイロットは目視と計器の両方を使いつつ、雲を避けて視界が良好な条件で飛行することが求められる。
連邦当局は以前、地面に激突しそうな場合にパイロットに警告を出す安全システムの導入を勧告していた。調査当局は、このシステムの搭載により事故を防げた可能性についても調べを進めている。
ロサンゼルス郡の検視当局は29日、死亡した9人全員の身元を確認したと発表。ブライアントさんと娘のジアナさん(13)のほか、13~56歳の男女が犠牲になった。