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仲川げん奈良市長=塩路佳子撮影

奈良市、20年度の宿泊税導入を先送り 新型肺炎で観光に重大な影響

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 奈良市の仲川げん市長は31日、新型コロナウイルスの影響で中国などからの観光客が減少し、観光に重大な影響が出ているとして、2020年度中を目指していた宿泊税の導入を先送りすると発表した。市内のホテルや旅館の宿泊客から1泊200円程度を徴収する計画で3月定例市議会に条例案などを提出する方向で調整していたが見送る。仲川市長は「検討は続けるが、いつごろまで影響を引きずるのか見極めたい」と述べた。

 市が1月30日、主要なホテルや旅館13施設に聞き取りした結果、計3156人の予約キャンセルが出たことが判明。中国が国外団体旅行を禁止した影響とみられる。更に、中国・武漢からのツアー客を乗せた奈良県在住のバス運転手の感染が判明し、風評被害も懸念されている。【姜弘修】