外国人労働者、過去最多165万人…増加率最大はベトナムの27%

 厚生労働省は31日、国内の外国人労働者が7年連続で増加し、昨年10月時点で過去最多の165万8804人に上ったと発表した。外国人材の受け入れの拡大や好調な求人などが背景にあり、統計を始めた2008年以降で初めて150万人を突破した。

 厚労省によると、外国人労働者は18年から約20万人増え、前年比の増加数も過去最多だった。産業別では製造業が48万3278人に上り、全体の約3割を占めた。国籍別では、中国41万8327人、ベトナム40万1326人、フィリピン17万9685人の順で、前年比の増加率はベトナムが27%で最も高かった。

 雇用先も24万2608か所で11年連続で過去最多を更新。うち従業員30人未満の事業所が約6割に達した。

 都道府県別では、東京都、大阪府、愛知県で外国人労働者数の約5割を占める一方、島根を除く46都道府県で前年を上回り、厚労省は「地域を問わず、雇用状況は好調だ」としている。