マクドに“タテ読み勝利宣言”秋葉原バーガーキング店長を直撃 広報は「『私たちの勝チ』は敬意をこめたエール」

by

 2020年1月31日18時に、「マクドナルド秋葉原昭和通店」が22年間の歴史に幕を下した。店先にはイメージキャラクターであるドナルドが後ろ姿で手を振るポスターが掲げられている。

【写真】バーガーキングの“縦読み”ポスター

https://static.blogos.com/media/img/302895/free_l.jpg
店先に掲示されたポスター ©文藝春秋
《22年間ご愛顧ありがとうございました。 マクドナルド秋葉原昭和通り店は2020年1月31日(金)18:00をもちまして閉店させて頂くこととなりました。22年間どうもありがとうございました。当店をご愛顧賜りましたお客様に深く感謝申し上げるとともに、引き続きマクドナルドをご利用頂けますよう、何卒宜しくお願い申し上げます》

 この役目を終えた“ライバル”に、2軒隣で2008年から営業している「バーガーキング」がメッセージを送った。マクドナルドの閉店日に、バーガーキングの制服を来た従業員が頭を下げるポスターを掲示し、そこにはこんな文章が綴られている。

《22年間たくさんのハッピーをありがとう。 私たちの2軒隣のマクドナルドさんが今日で最終日を迎えます。たがいに良きライバルとして、アキバを愛する仲間としてちかくにいたからこそ、私たちも頑張ることができました。マクドナルドさんのいないこれからを思うと寂しさでいっぱいです。どうかみなさん、勝手なお願いですが、今日は彼のところに行ってください。ずっと背中を追い続けたチャレンジャーの私たちから、スマイルを込めて。お疲れさまでした》

文章を“縦読み”すると……

 一見、好敵手へのエールに思える。しかしよく見てみると、別のメッセージが浮かび上がってくるのだ。ポスターに載っている文章の文頭を縦に読むと「私たちの勝チ」と――。

 折しも木下優樹菜が自身の同様の手法で《たかしあいしてる》というメッセージをインスタグラムで発信していたことが明らかになり、“縦読み不倫疑惑”で世間が騒然となっている。バーガーキングの隠れメッセージに気が付く人も多く、SNSには《縦読みこれマジですか》《左の列縦読みして寒気した、、、、》《高度な煽り芸だった(笑)》といった声が次々に上がっている。

 このメッセージを掲げた経緯や理由について、バーガーキング秋葉原昭和通店の店長に直撃取材したところ、店長は「本社を通してください」と焦った表情で回答。しかし店員はポスターへの反響について「そうなんですよ~(笑)」と答え、「縦読みの件は意図したものですか?」との質問には笑顔で頷いた。

 このポスターについてバーガーキング広報はポスターについて書面でこう回答した。

「これまでたがいに切磋琢磨してきたライバルであるお店へ、敬意を込めてエールを送らせて頂きました。ポスターを見て、何を感じられるか、どのようなご意見をもたれるかは、お客様次第だと考えております。また、お客様がご自身の意見をどのような方法で他人に伝えられるか、あるいは世の中に発信されるかも、お客様次第だと考えております」

 バーガーキングとマクドナルドによる“対決”は世界では有名だ。2019年末にはイギリスのバーガーキングが、2019年の1年間に出した「ワッパー(一番大きなサイズのハンバーガー)」のすべての広告に、マクドナルドの「ビッグマック」を隠していたとインスタグラムで公開。つまり、ワッパーはビッグマックを隠せるほど大きいのだと、マクドナルドを挑発したのだ。

 マクドナルドも負けてはいない。2016年、フランス郊外に「マクドナルドまで5KM」と書かれた看板と、「バーガーキングまで258KM」という看板を並べて設置し、バーガーキングの店舗数が自社と比べて少ないことを皮肉っている。これ以外にも、2社によるバトルは世界中で行われている。

 閉店間近でにぎわうマクドナルドの若い女性店員にもポスターについての質問を投げかけると、こう笑って答えた。

「すごいですよね~、それでずっと混んでるんです。(バーガーキングのポスターは)なかなかですよね(笑)」

(「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル)