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今後の経営方針を説明する任天堂の古川俊太郎社長=東京都千代田区の帝国ホテル東京で2020年1月31日午前10時11分、鈴木健太撮影

任天堂、スイッチ販売が4800万台突破 年内は新モデルの予定なし

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 任天堂の古川俊太郎社長は31日、東京都内で開いた経営方針説明会で、家庭用ゲーム機「スイッチ」と携帯版の「スイッチライト」の累計販売台数が2019年末時点で4800万台を突破したと明らかにした。ライバルのソニーは家庭用ゲームの次世代機「プレイステーション5」を2020年末までに発売する予定だが、古川社長は「年内にスイッチの新モデルを発売する予定はない」と述べ、既存機種の販売に注力する方針を表明した。

 2017年3月発売のスイッチは19年9月発売のライトを含めて販売が好調で、19年度の販売目標を1800万台から1950万台に上方修正した。古川社長は「販売4年目を迎えるスイッチはしっかり成長軌道に乗っている。ライトを含めて魅力をお客様にしっかり伝え、さらなる普及拡大を図る」と語った。19年12月にスイッチを投入した中国市場について、柴田聡取締役上席執行役員は「スマホゲームが中心の市場で、ゲーム専用機の浸透にはまだ時間がかかるだろう」と述べた。

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2019年11月にオープンした任天堂国内初の公式グッズ店「ニンテンドートウキョウ」=東京都渋谷区の渋谷パルコ6階で2020年1月31日午後2時19分、鈴木健太撮影

 古川社長は、19年11月にオープンした国内初の公式グッズ店「ニンテンドートウキョウ」(東京都渋谷区)など任天堂の世界観に触れる機会の提供を増やし、ゲーム機とソフトの販売につなげるビジネスの拡大に改めて意欲を示した。【鈴木健太】