新型肺炎 感染拡大 WHO「緊急事態」宣言

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新型のコロナウイルスの感染拡大が続いています。WHO(世界保健機関)は、今月22日と23日には緊急事態にはあたらないと判断していましたが、30日に、ようやく感染がほかの国でも拡大するおそれがあるとして「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。

WHOは、医療態勢のぜい弱な国への感染拡大を懸念しているとして、ワクチンや治療法の開発を促進するとともに、そうした国への支援を行うべきとしています。緊急事態宣言が遅すぎると批判されていましたが、その裏には、現在のWHOのテドロス事務局長が、中国の習近平国家主席と仲が良く投資額も大きい中国に配慮したから、とも言われています。こういうことでは、困ります。

日本政府は、「指定感染症」に指定していて、その実施を早め、これまで実施の取り組みを徹底する、としています。中国の新型コロナウイルスによる肺炎患者は9692人に増え、死者は213人、症状の重い人は1527人にのぼると報じられています。中国からのチャーター機第3便による帰国者は、149人で、今日午前に羽田空港に到着しました。

そのうち体調不良がみられた8人が救急車で医療機関に搬送されています。チャーター機第1便で帰国後、症状がないのに検査で陽性反応が出た40代男性と50代女性が、それぞれ別の帰国者と同室だったことは、問題だと思います。

病気をうつさない、うつらないために隔離されているのに、そこで同室の人から感染する可能性があるという配慮がなかったことには、信じられない思いです。今後は、別の施設なども加えて1人1部屋にするとのこと。

症状が出ない「不顕性感染」からも感染は広がる、ということで、安倍首相も「新型コロナウイルス感染症対策本部」で「水際対策などのフェーズをもう一段引き上げていく必要がある」としています。菅官房長官は、指定感染症の指定の施行日を2月1日に前倒しし、「日本に入国しようとする者が感染者である場合には入国を拒否する」と記者会見で述べています。

万全の対策をとってもらいたいですが、正しく恐れろ、と言われているように、私たちも手洗い、マスクなど予防に努め、おかしな風評に惑わされることなく、対応していきたいと思います。軽井沢で中国からの観光客によって買い占められ売り切れだったマスクが、東京でも、何件も薬屋をまわっても売り切れなので、驚いています。東京駅から狛江に移動する時も、8割くらいの人がマスクをしていましたから。