動植物の新種、今年は71種発見 米研究機関が発表

https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/751271eef13835583a9a0430951451eb/35146573_002.jpg
ネコの目を思わせる巨大な眼球を持つテンジクダイの一種/Mark Erdmann
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/57e421dc5fa32b25c6a5d6203db4975b/35146573_003.jpg
鮮やかな紫色のうろこを持つイトヒキベラ属の魚/Luiz Rocha
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/6bff3729cd3dd83b1020beec9a51ccc5/35146573_004.jpg
フィリピンで見つかったウミウシの仲間/Terry Gosliner
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/13d35a73f45218d1836effb7a16895a6/35146573_005.jpg
ヨロイトカゲの新種。アフリカ南西部のアンゴラにある国内第2の高さを持つ山の山頂で見つかった/Ishan Agarwal
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/3b5e007c31da8e069ceb1b64cd2d9587/35146573_006.jpg
メキシコの砂漠にすむアリを主食とするクモ/Durrell Ubick / California Academy of Sciences
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/808a873205779220346d79190f980824/35146573_007.jpg
この白い花の希少種は、ブラジル・ゴイアス州にある国立公園でのみ見ることができるという/Ricardo Pacifico
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/96d34ed3a1f2d820172dfbf041c929b0/35146573_008.jpg
クロアチアの洞窟で見つかった節足動物ザトウムシの仲間。すでに絶滅の危機にあるという/R Ozimec
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/52ad5b90eb78bd91ae2c7b18b3c8ee7c/35146573_009.jpg
フォークランド諸島(アルゼンチン名・ マルビナス諸島)沖に生息するガンギエイの仲間。高級食材として市場に出回っている可能性がある/Francisco Concha
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/eb0a65a06ccbc4b3b686186857b17bc5/35146573_010.jpg
パプアニューギニアの潟にすむウミウシの仲間/Terry Gosliner/California Academy of Sciences
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/f31565d3d52d238520ff8b815fabec40/35146573_011.jpg
マダガスカルの国立公園内で見つかった新種の花/Éric-Mathieu
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/12/09/34b30e3e96a76bf463db9e18df807ba7/35146573_012.jpg
カリフォルニア沖の海洋生物保護区で発見されたサンゴの一種/Gary Williams / California Academy of Sciences
写真特集:2019年に発見、動植物の新種

(CNN) 米カリフォルニア科学アカデミーは9日までに、所属する研究者らが今年発見した動植物の新種の数が71種類に達したことを明らかにした。

新種の内訳は花や魚、サンゴ、クモ、ウミウシ、アリ、トカゲなど多岐にわたる。発見された地域は3つの海洋と5つの大陸にまたがり、洞窟や森林、深海底など地形も様々だ。

興味をそそるこれらの新種について学ぶことは、環境や生物群系の知見を深めるのみならず、自然保護の効果的な取り組みにも寄与するとみられる。

新たに見つかった魚には、タンザニア沖のインド洋のサンゴ礁にすみ鮮やかな紫色のうろこを持つイトヒキベラ属の魚や、ネコの目を思わせる巨大な目をしたパプアニューギニアのテンジクダイの一種などが含まれる。前者に対してはアメコミ作品「ブラックパンサー」に登場する架空の国「ワカンダ」にちなんだ学名がつけられた。

爬虫(はちゅう)類では斑点のあるヤモリ15種、ヨロイトカゲ1種、有隣目スキンク科に分類されるトカゲ3種などが新たに見つかった。これらの新種は生息範囲が極めて限られており、その多くが絶滅の危機に瀕している。今後、森林伐採などでその数をさらに激減させる恐れがあるほか、カミアリなど移入種の脅威にさらされているケースもあるという。

ウミウシの仲間ではカラフルで素早く擬態を行うものや、同じ場所に住む巻貝の卵に似た姿を持つ種類が新種として認められた。

クモはメキシコの砂漠にできたアリ塚に住む種類など5種が新たに見つかった。このほか節足動物のザトウムシの仲間で、暗い洞窟の中の暮らしに適応した新種がクロアチアで発見された。

フォークランド諸島(アルゼンチン名・ マルビナス諸島)沖の深さ約600メートルのところに生息するガンギエイの仲間も新種であることが分かった。この種はすでに漁師によって捕らえられ、高級食材として市場に出回っている可能性があるという。