ゴールデン・グローブ賞ノミネーション発表!スカヨハ主演『マリッジ・ストーリー』などNetflixが席巻
現地時間9日、第77回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが発表され、スカーレット・ヨハンソン&アダム・ドライヴァー主演映画『マリッジ・ストーリー』が作品賞(ドラマ)、男優賞(ドラマ)、女優賞(ドラマ)、助演女優賞、脚本賞、音楽賞という最多6部門でノミネートを果たした。
『マリッジ・ストーリー』は、離婚へと向かう夫婦の姿を『イカとクジラ』などのノア・バームバック監督が描いたヒューマンドラマ。離婚プロセスにおける夫婦の戸惑い、不満、怒り、理解というあらゆる心情を、長ゼリフのバトルで表現するスカーレットとアダムが圧倒的に素晴らしく、演技部門を席巻することになった。
それに続くのが、マーティン・スコセッシ監督の大長編マフィア映画『アイリッシュマン』とクエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でそれぞれ5ノミネートだ。大ヒットを記録している『ジョーカー』は作品賞(ドラマ)、男優賞(ドラマ)、監督賞、音楽賞の4部門ノミネートだった。
ちなみに『マリッジ・ストーリー』も『アイリッシュマン』もNetflix映画。Netflixは同社の『2人のローマ教皇』でも4ノミネートを果たしており、ノミネート獲得数は合計17で、これは映画部門において断トツ1位となる。2位はソニー・ピクチャーズで8ノミネートという点を考えれば、Netflixの席巻ぶりはすさまじいものがある。
ハリウッド外国人映画記者協会の投票により選定されるゴールデン・グローブ賞。アカデミー賞に次ぐ権威のある賞として知られる。授賞式は来年1月5日に開催される。(編集部・市川遥)
映画部門のノミネーションは以下の通り。
■作品賞(ドラマ)
『アイリッシュマン』
『マリッジ・ストーリー』
『1917 命をかけた伝令』
『2人のローマ教皇』
『ジョーカー』
■作品賞(コメディー/ミュージカル)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『ロケットマン』
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
『ルディ・レイ・ムーア 』
『ジョジョ・ラビット』
■男優賞(ドラマ)
クリスチャン・ベイル 『フォードvsフェラーリ』
ホアキン・フェニックス 『ジョーカー』
アダム・ドライヴァー 『マリッジ・ストーリー』
アントニオ・バンデラス 『ペイン・アンド・グローリー(英題) / Pain and Glory』
ジョナサン・プライス 『2人のローマ教皇』
■男優賞(コメディー/ミュージカル)
エディ・マーフィ 『ルディ・レイ・ムーア』
レオナルド・ディカプリオ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
タロン・エジャトン 『ロケットマン』
ダニエル・クレイグ 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
ローマン・グリフィン・デイヴィス 『ジョジョ・ラビット』
■助演男優賞
トム・ハンクス 『ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド(原題) / A Beautiful Day in the Neighborhood』
アンソニー・ホプキンス 『2人のローマ教皇』
アル・パチーノ 『アイリッシュマン』
ジョー・ペシ 『アイリッシュマン』
ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
■女優賞(ドラマ)
シンシア・エリヴォ 『ハリエット(原題) / Harriet』
スカーレット・ヨハンソン 『マリッジ・ストーリー』
シアーシャ・ローナン 『リトル・ウィメン(原題) / Little Women』
シャーリーズ・セロン 『スキャンダル』
レネー・ゼルウィガー 『ジュディ 虹の彼方に』
■女優賞(コメディー/ミュージカル)
アナ・デ・アルマス 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
アウクワフィナ 『フェアウェル』
ビーニー・フェルドスタイン 『ブックスマート(原題)/ Booksmart』
ケイト・ブランシェット 『ウェアド・ユー・ゴー、バーナデット(原題) / Where'd You Go, Bernadette』
エマ・トンプソン 『レイトナイト 私の素敵なボス』
■助演女優賞
キャシー・ベイツ 『リチャード・ジュエル』
アネット・ベニング 『ザ・レポート』
ローラ・ダーン 『マリッジ・ストーリー』
ジェニファー・ロペス 『ハスラーズ』
マーゴット・ロビー 『スキャンダル』
■監督賞
マーティン・スコセッシ 『アイリッシュマン』
クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』
サム・メンデス 『1917 命をかけた伝令』
トッド・フィリップス 『ジョーカー』
■脚本賞
ノア・バームバック 『マリッジ・ストーリー』
ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン 『パラサイト 半地下の家族』
クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
スティーヴン・ザイリアン 『アイリッシュマン』
アンソニー・マクカーテン 『2人のローマ教皇』
■音楽賞
『リトル・ウィメン(原題) / Little Women』
『ジョーカー』
『マリッジ・ストーリー』
『1917 命をかけた伝令』
『マザーレス・ブルックリン』
■歌曲賞
「Beautiful Ghosts」『キャッツ』
「イントゥ・ジ・アンノウン」『アナと雪の女王2』
「スピリット」『ライオン・キング』
「(I’m Gonna) Love Me Again」『ロケットマン』
「Stand Up」『ハリエット(原題) / Harriet』
■外国語映画賞
『ペイン・アンド・グローリー(英題) / Pain And Glory』(スペイン)
『フェアウェル』(アメリカ)
『レ・ミゼラブル』(フランス)
『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
『ポートレイト・オブ・ア・レディ・オン・ファイア(原題) / Portrait of a Lady on Fire』(フランス)
■アニメーション作品賞
『アナと雪の女王2』
『トイ・ストーリー4』
『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』
『ライオン・キング』
『ミッシング・リンク(原題) / Missing Link』