神奈川県HD流出 逮捕の男「簡単、毎日のように盗んだ」
神奈川県の行政文書を保存したハードディスク(HD)18個がインターネットオークションを通じて流出した問題で、別のHD12個の窃盗容疑で逮捕された情報機器会社「ブロードリンク」(東京)の元社員高橋雄一容疑者(51)が「簡単だったので毎日のように盗んだ」という趣旨の供述をしていることが9日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁捜査3課によると、高橋容疑者は「2016年3月ごろから複数回盗んだ」とも説明しており、判明しているHD以外にも長期間にわたり被害があるとみて全容解明を進める。
捜査3課は8日午前、高橋容疑者を送検した。送検容疑は3日早朝、東京都大田区の同社テクニカルセンターのデータ消去室にあったHD12個(時価計2万4000円相当)を盗んだ疑い。
同社によると、高橋容疑者の職場だったデータ消去室の勤務はシフト制で、日勤(午前9時~午後6時)と夜勤(午後9時~翌日午前6時)の2通り。HD12個が持ち出されたとされる3日午前6時40分ごろは、日勤だった高橋容疑者の始業の2時間以上前だった。人目につきにくい時間帯を狙った可能性がある。