本田圭佑、「10年前とは違う」バランス重視のプレー。東京五輪も意識か
オランダ・エールディビジ第16節のフィテッセ対フェイエノールト戦が現地時間8日に行われ、0-0のドローに終わった。81分からの交代で出場したフィテッセの本田圭佑は、試合後に自身のプレーについてコメントしている。
恩師レオニド・スルツキ監督の招きを受けフィテッセに入団した本田だが、それからわずか2試合でそのスルツキ監督が電撃辞任。ジョセフ・オースティング暫定監督の率いた今回の試合では、加入後の2試合に先発していた本田はベンチからのスタートとなった。
この試合を0-0で終えたフィテッセは連敗を5試合でストップ。だがチーム状態が改善されたかどうかというと、「自分たちが良かったのじゃなくて、フェイエノールトが悪いからジャッジはしにくい。まずフェイエノールトが悪すぎる」と本田は語る。
「2チームとも自信を失っている同士の戦い方」であり、「根本的な解決はやっぱりできていない」と本田。その中で終盤に投入された自身のプレーについては、「時間が短すぎましたね」としながらも、自らゴールを狙いにいくよりもバランスを重視したと話している。
「僕が21歳で、オランダでこれからキャリアを刻むんだったら中盤放棄しますけど、さすがに10年前と立ち回りは変わっていて、中盤が分断されているということを気にかけないわけにはいかない年齢と経験値を持っているので」と本田はコメント。直接的にゴールを狙うチームメートが多い中で、意識的にサポート役に徹したと語った。
来夏に開催される東京五輪にオーバーエイジ(OA)枠で出場したいという意欲を公言している本田は、五輪に向けて「プレースタイルも変えながらやっている」ともコメントしている。五輪の若いチームにベテラン選手として加わった場合のプレーをクラブでも意識しているようだ。
(取材:本田千尋【オランダ】、文・構成:編集部)
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