5万枚の願いきらめくクリスマスツリー メッセージカード数でギネス世界記録達成 滋賀・守山市
by 毎日新聞滋賀県守山市が市制50周年記念事業として取り組んだ「5万枚のメッセージカードを掲げた世界一のクリスマスツリー」が8日、市立中洲小でお披露目された。グラウンドのメタセコイア(高さ約30メートル)から放射状につるされたカードの枚数は5万1626枚と計測され、ギネス世界記録に認定された。反射素材で作られたカードはライトアップで輝きを増し、訪れた市民が幻想的な光景に見入った。
メッセージカードは直径約9・5センチの円形。今年9月から市内の幼稚園や保育園、小中学校、高校で配布し、児童や生徒らに将来の夢や守山市への思いをつづってもらった。友好交流都市の北海道登別市と東京都福生市の児童からも計約5200枚が届けられたほか、1枚100円で一般販売もし、守山市内外からの参加を募った。
この日は午後2時に最後のカードをつり下げ、計測を開始。午後4時にギネス記録の公式認定員が記録達成を確認し、市に認定証を手渡した。今回のプロジェクトリーダーを務めた森田重吾さん(51)は「無事に達成でき、ほっとした。個人的な願い事だけではなく、守山の未来や世界平和など広く世界の幸せを願うメッセージも多かったことがうれしかった」と喜んだ。
「ドーナツ屋さんになりたい」という願い事を書いた市立小津小1年、荒川歩実さん(7)は、自分のカードがどこかを探してツリーを見上げた。父貴裕さん(36)は「5万枚のカードがきらめく様は壮観。半年前に移住したばかりだが、暮らしやすく、子供がすくすく育つ町であってほしい」と願った。
メッセージカードは26日まで掲げられた後、タイムカプセルとして保管される予定。【礒野健一】