Adobe、VR造形ツール「Oculus Medium」を買収

AdobeがFacebook傘下のOculusからVR造形ツール「Oculus Medium」の技術と開発チームを買収した。1月に買収した3Dテクスチャ作成ソフト「Substance」のAllegorithmicと協力し、次世代3Dツールを構築していく。

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 米Facebook傘下のOculus VRは12月6日(現地時間)、「Oculus Touch」対応のVR造形ツール「Oculus Medium」を米Adobe Systemsに売却したと発表した。開発チームもAdobe入りする。同ツールのサービスは当面変わらず、無料のままだとしている。

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 Oculus Mediumは、Oculus VRが2016年12月にリリースした無料のVR造形ツール。VRヘッドセットによるVR環境で、Oculus Touchを使って3Dモデルを構築できる。一般ユーザー向けに公開されたが、ゲーム開発者やコンセプトアーティストなど、Adobeの顧客と重なる多数のユーザーが使っているという。

 Adobeは3Dデジタル制作に注力しており、1月には3Dテクスチャ作成ソフト「Substance」を手掛ける仏Allegorithmicを買収した。

 Allegorithmicの元CEOで現在Adobeの“3Dおよび没入”担当副社長を務めるセバスチャン・デガイ氏は発表文で「AllegorithmicのころからMediumに注目していた。Adobeの3DおよびAR分野への投資が倍増し、ようやく才能を結集できた。SubstanceとMediumのチームは、次世代3Dツールで協力していく」と語った。