NHKネット配信、当初の「24時間」から縮小…再検討結果を発表
NHKは9日、テレビ番組を放送と同時にインターネットに流す「常時同時配信」を巡り総務省から要請を受けていた実施基準案の再検討結果を発表した。ネット配信費用を東京五輪・パラリンピック費用を除き、受信料収入の2・5%に収め、配信の提供時間も、当初の「24時間」から縮小する。BS放送の整理・削減も明記した。
NHKは当初、ネット配信費用に関して▽国際放送▽地方向け番組▽字幕・音声解説▽東京五輪関連の4業務(計90億円)を別枠としていたが、これを改め、東京五輪を除いて2・5%以内に収める方針を示した。2018年度の受信料収入(7122億円)で計算すると、約178億円となる。
また、これまでサービス開始時期は「19年度中」としてきたが、19年度は「試行」にとどめ、本格実施は「20年4月から」と先送りした。
BS放送は、現在の「BS1」「BSプレミアム」「BS4K」「BS8K」の計4波から3波に集約する。「BS1」と「BSプレミアム」の統合が有力で、12月中に方向性を示す。
NHKのネット配信を巡っては、総務省が11月に再検討を求め、NHKは8日に同省へ再検討結果を報告していた。