際立つ最長政権のおごりと緩み 説明責任うやむや 課題山積の国会閉会
by 会員限定有料記事 毎日新聞臨時国会は9日に閉会したが、「桜を見る会」を巡り、多くの疑惑は未解明のままだ。安倍晋三首相は「公的行事の私物化」などの批判への説明責任を果たしていない。2閣僚が辞任した「政治とカネ」の問題も疑問は解消されず、「最長政権」のおごりと緩みが目立っている。
首相、成果強調、疑問に答えず
首相は9日の約33分の記者会見のうち、冒頭約13分を臨時国会の成果の説明に費やした。実際の質疑応答は約20分で、桜を見る会に関する質問には正面から答えようとはしなかった。内閣府が廃棄した招待者名簿について、記者から「首相自ら名簿のデータなどを探し出すよう指示する考えはないか」と問われたが、「データ復元も不可能との報告を受けた」と国会で答弁した内容を繰り返すだけだった。
この問題は11月8日の参院予算委員会で共産党が取り上げ、後半国会の最大のテーマに浮上した。公金で開…
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