サイバーマンデーセールでお得に:Amazonのスマートスピーカー第3世代「Echo」を1カ月使い込んで分かったこと (1/3)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、第3世代Echoを1カ月使い込んで分かった、いくつかのことについて紹介する。

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 前回は、Amazonから新しく登場した第3世代の「Echo」について、外観を中心としたファーストインプレッションをお届けした。今回はそこから約1カ月、製品をしばらく使い込んで見えてきた、本製品のちょっと気になる特性について紹介する。

 なお、12月9日23時59分まで開催中のサイバーマンデーセールでは、通常の1万1980円が3500円オフの8480円(税込み)で販売中だ。

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手前が第3世代Echo。背後は左が第2世代Echo Plus、右が第2世代Echo

スピーカー性能は良好だが応答は他のEchoに任せがち?

 まずは前回触れられなかった、音質とマイク性能についてチェックする。スピーカーの仕様は「3.0インチネオジウムウーファーと0.8インチツイーター」ということで、外観がそっくりであるEcho Plusと全く同じだ。それゆえ、音質のよさはEcho Plus譲りで、音がこもりがちだった従来の第2世代Echoとは一線を画するクオリティーだ。

 もちろん、シングルスピーカーであるがゆえの限界はあるものの、特に低音に関しては、従来の第2世代Echoとの違いがはっきりと出る。また筆者の環境では、第2世代のEchoで音楽を再生するとノイズが乗ることがあったのだが、今回の第3世代では同じ環境にセットしても、そういった症状は一切なく、安心して音楽を楽しめる。

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スピーカーの仕様は、外観がそっくりのEcho Plus(右)と共通だ
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従来モデルと同様、Alexaアプリのイコライザー機能で音質を調整することも可能だ

 一方のマイク性能については、本製品とEcho Plus、および従来の第2世代Echoの3製品を少しずつ距離を開けて並べ、さまざまな方向から呼びかけてみたが、反応の頻度は他の製品と特に違いはない。ハードウェア的な相違点は不明だが、本製品だけが特にマイク性能が高かったり、逆に低かったりすることはないようだ。

 興味深いのは、呼びかけに対して3製品が一斉に反応するのだが、その後実際に応答するのはほとんどがEcho Plusまたは第2世代Echoで、本製品が応答するケースがほぼ皆無なことである。元々Alexaデバイスは、呼びかけたユーザーとの距離を認識し、最寄りのデバイスが応答する仕組みになっているが、本製品は極端なまでに応答しない。置く順序を入れ替えても結果は同じだ。

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並べて呼びかけると同時に反応し、LEDも一斉に点灯するのだが……
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応答するのはEcho Plus(左)か第2世代Echo(右)ばかりで、本製品(中)はカヤの外だ
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順序を入れ替えても、やはり本製品が応答するケースは皆無に近い。やや右寄りから呼びかけても同じ結果になる
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ここまで極端に本製品を手前に出しても、やはり応答するのは後ろの2台で、本製品は知らんぷりだ

 実のところ今回のEchoは、従来の第2世代Echoに比べ、呼び掛けてから反応するまでの待ち時間がわずかに長く、従来モデルに慣れていると、ふとした瞬間にレスポンスの遅さを感じることがある。スマートリモコンの中に、サーバが海外にあるせいでレスポンスが一拍遅れる製品があるが、挙動としてはそれに近く、似たような状況なのではないかと推測される。

 もし、このレスポンスの違いが上記の結果に影響しているとすれば、第2世代Echoよりも応答に使われる頻度が低いことも納得なのだが、とはいえ同様の傾向があるEcho Plusではこの問題は起こっていないので、どうにも謎である。

 これは近い位置に複数台並べるという、現実的にはあまりない配置ゆえの問題で、単体で設置した場合に実用性に難があるわけではないのだが、ここまで極端な傾向は珍しいだけに気になる。余談だが、外観だけでは見分けがつかないEcho Plusと本製品は、この性質を利用すれば容易に見分けられる(並べて呼びかけ、応答しなかったほうが本製品)。

最小音量が従来モデルよりも大きい問題も

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