予算委にこだわる野党はおかしい

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 アフガニスタンで殺害された中村哲氏の遺体が昨日、成田に到着し、さらに福岡に運ばれた。

無言の帰国に、アフガニスタンで「奇跡を作った人」がどうしてという思いに駆られ、胸が痛む。

海外で人道支援にしろ、経済活動にしろ、危険が伴うことを中村氏の殺害で改めて思い知るものである。

 平成10年(1998年)7月20日、タジキスタン復興に尽力されていたにもかかわらず、テロに倒れた秋野豊さんを想い出しながら、得難(えがた)い、日本が誇りうる大切な命が亡くなったことに、言うにいえない虚(むな)しさを感じながら、政治の究極の目的は世界平和だと自分に言い聞かせた次第だ。

改めて中村哲氏のご冥福をお祈りしたい。

 師走に入り、各種スポーツも終盤を迎えている。

 10月にプロ野球が終了し、日本で初めて開催されたラグビーワールドカップが大成功のうちに終了し、今月はサッカーJリーグも終了した。

昨日はゴルフの最終戦で、石川遼選手がプレーオフでの優勝だった。今朝のワイドショーは最年少での獲得賞金10億円が一番の話題である。

28歳での快挙だが、さらにさらに精進して世界に打って出てほしい。

 今日、臨時国会が終了した。最後は気の抜けたビールのような幕切れである。

 土台、野党が審議拒否をしては野党ではない。予算委員会にこだわる方がおかしいし、どの委員会でも質疑をしてはじめて野党の存在があるのだ。

 来年の通常国会では、一皮も二皮もむけた国民の代表としての野党議員が数多く登場し、堂々たる質疑をしてほしいと願ってやまない。