国民、野党合流協議入り判断持ち越し 両院議員総会

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 国民民主党は9日、党本部で両院議員総会を開き、立憲民主党から呼びかけがあった党合流について玉木雄一郎代表が説明した。玉木氏は意見を求めたが、出席議員から賛否の表明は一切なく、協議入りの判断は持ち越しとなった。平野博文幹事長は近く両院議員懇談会を開き、再度意見を聞くと表明した。

 玉木氏は冒頭で、衆参一体での対応▽対等な立場での協議▽参院での信頼醸成――の3点が協議の条件になると表明。そのうえで「地方議員、地方組織の意見を丁寧に聞いてきたので、一定の時間がかかると先方に伝えた」と説明した。

 参院の慎重派議員は会合後、「無理に合流する必要はない」と断言。別の慎重派も「まずは立憲がどう反応するかだ。対等でなければ合流は認められない」と述べた。

 臨時国会で立憲と国民は統一会派を組んだが、夏の参院選で候補が競合してしこりが残る参院側では、一度も両党合同の議員総会を開けていない。合流では参院国民の対応が焦点となる。今後の立憲の対応次第で、合流賛成派と慎重派の溝が深まりかねない状況だ。【東久保逸夫】