https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/12/09/20191209k0000m010190000p/7.jpg?1
国会が閉会し、衆院本会議場を後にする議員ら=国会内で2019年12月9日午後4時40分、長谷川直亮撮影

法案成立率93.3% 国民投票法改正案は継続審議 臨時国会閉会

by

 第200回臨時国会は9日、67日間の会期を終えて閉会した。政府が新たに提出した法案15本のうち、14本が成立。成立率は93・3%だった。臨時国会では、政府・与党が最優先した日米貿易協定が承認された一方、成立を期した国民投票法改正案は、5国会連続で継続審議となった。

 政府は新規の法案を絞り、日米貿易協定の早期承認を目指した。当初は憲法の衆院優越規定で会期末までに自然承認となる11月8日までの衆院通過を目指したが、閣僚の相次ぐ辞任による国会空転で、衆院通過は同19日にずれ込んだ。ただ参院で大きな混乱はなく、12月4日に承認された。

 昨年の通常国会に議員立法で提出された国民投票法改正案は、今国会でも進まなかった。自民党の森山裕国対委員長は9日、記者団に「何としても成立を急がなければいけない」と述べ、来年の通常国会での成立を目指すと強調した。【立野将弘】