具志堅や渡嘉敷ら13人の世界王者輩出、名門「協栄ジム」が休会届

 ボクシングで13人の世界王者を輩出した名門「協栄ジム」(東京都新宿区)の金平桂一郎会長が9日、東日本ボクシング協会に休会届を提出した。これにより同ジムでプロ選手の活動ができなくなる。

 代理人弁護士によると、2014年からスポンサーとしてジムを支援してきた実質的オーナーが11月下旬、金平会長の解雇と支援打ち切りを通知。資金難に陥り、運営のめどが立たなくなったという。金平会長は「ジムを守れず、不徳の致すところ。断腸の思いで申し訳ない」と語り、今後、プロのジム再開を目指す考えを示した。

 協栄ジムは1959年に前身が設立され、具志堅用高、渡嘉敷勝男らを輩出。現在在籍している元2階級王者の亀田和毅ら十数人のプロ選手については移籍の準備が進められている。