中国、政府機関から外国産PC締め出しへ FT報道

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は9日、中国政府が公的機関や政府機関に対して外国製のコンピューターやソフトウエアを3年以内に国産に置き換えるように指示したと報じた。米中の対立が深まるなか、中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)を排除する米国を意識したとみられる。

米国のマイクロソフトやデルなど外国製のコンピューター機器やソフトウエアの排除を命じた。

FTは専門家の指摘として、国産への置き換えが必要だとみられる機器は2000万~3000万台と伝えた。

中国による自国の技術への依存度を高める政策の一環で、米国と中国のデカップリング(分断)が進む可能性がある。

中国では米国など多くの外国産のコンピューター機器が使われているため、国内の代替品に置き換えることは難しいとの声も上がっている。また、パソコン大手の中国レノボ・グループは部品の一部に外国製品を採用しているため「国産」を定義することが困難であるとの指摘もある。