峯岸みなみ、「引き際」悩み続けてきた ラジオで生々しい告白「自分の気持ちが迷子になって...」
AKB48が2019年12月8日に東京・秋葉原のAKB48劇場で開いた14周年特別記念公演で、峯岸みなみさん(27)がグループからの卒業を発表した。峯岸さんはAKB48がスタートした05年から活動してきた1期生のうち、唯一現役を続けてきた「レジェンドメンバー」。
卒業発表の場でも、卒業時期について「ずっと悩んで」いたと明かした峯岸さん。発表直後に放送されたラジオ番組でも、その「辞め時」をめぐる苦悩を詳細に明かしていた。
収録は発表前も...番組ツイッター「まさか、このタイミングで」
峯岸さんは公演の中で、卒業の理由を
「いつ卒業してもおかしくはなかったんですが、ずっと悩んでいて。何よりもすごく AKB48を好きでいる自分でいられる時に卒業したいと思いました」
などと説明。4月2日に横浜アリーナ(横浜市)で行われるコンサートで卒業セレモニーが行われる予定だ。
峯岸さんは卒業発表から数時間後の12月9日未明に放送された「AKB48 2029ラジオ~10年後の君へ~」(ニッポン放送)でも、卒業への思いを語っていた。ただ、番組ツイッターで峯岸さんの登場が収録現場の写真とともに公表されたのは、11月25日。卒業発表前の収録で、番組ツイッターも「まさか、 このタイミングで...というトークテーマです」と驚いた様子だ。
この日の番組で、「AKB48で失ったもの」として挙げたのが「ロングヘア」。13年1月、今で言う「文春砲」について丸刈り姿で謝罪した件だ。ここで卒業しなかった理由を
「こんな風に辞めたらもったいないというか、今まで8年くらいやってきたものを、この形で身を引くというのは絶対後悔するだろうなって思ったんですよね」
と振り返り、活動を続けるうちに「引き際」が分からなくなったことを明かした。
「すごいわがままなんですけど、なかなか辞めずにこれたのは、いちいち素敵な景色をくれるグループだから『辞めなくてよかった』が重なって15年目に突入しようとしていて、本当に引き際が分からなくて...」
「AKBを取った自分は何がやりたいのか」
さらに、「丸刈り」問題以降の不完全燃焼ぶりを次々に訴えた。
「もっとポジティブな、正統派な輝き方を1回ぐらいはしたかったんですけど、やっぱり今でも『坊主いじり』って絶対あるし、それ以上が自分の中でまだ出ていないんだな、と思うと、すごく悔しい」
「趣味とか好きなことに費やす時間がなかった。じゃあAKBを取った自分は何がやりたいのか、と言われると、めちゃくちゃ自問自答の日々というか...AKBにいるうちは努力できないだろうなと自分でもどこかで思っちゃってるんで...『しろよ』って感じなんですけど」
「ファンの方的には『お前らがいなくなったら、新しい何かが始まるんじゃないか』という期待も、きっとAKBにしていると思う。それも分かるし...。だから本当、最後は自分の気持ちなんだろうなって...。自分の気持ちが迷子になって、はや6年経ちますね...」
峯岸さんは3週連続で番組に出演中で、12月9日の放送回は2回目。12月16日未明に予定されている3回目の放送のテーマは、峯岸さんの「未来」だ。卒業後の展望が語られるとみられる。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)