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引き揚げたズワイガニを選別する漁師たち=兵庫県新温泉町沖で2019年11月6日午前6時10分、小出洋平撮影

「畑の肥やし」が冬の味覚の代表になるまで…カニ愛あふれるエッセー本 著者に聞く

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 ズワイガニの解禁日は11月6日。今年は鳥取港(鳥取市)で、初競りの松葉ガニ(雄)に500万円もの値が付いた。冬の味覚の代表格となったが、かつては捨てられていたという。ある老漁師から聞いた「カニなんか畑の肥やしやった」という言葉に衝撃を受けた、兵庫県西宮市在住の広尾克子さん(70)は関西学院大大学院社会学研究科に入学し、カニの文化と歴史を研究。10月にエッセー本「カニという道楽 ズワイガニと日本人の物語」(西日本出版社)を出版した。カニへのあふれる思いを聞いた。【聞き手・生野由佳】

 ――「カニ」研究以前はどのような仕事をされていたのでしょうか。

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