イオン、英ネットスーパーと提携…AI活用し宅配強化へ

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握手するイオンの岡田元也社長(左)とオカドのティム・スタイナーCEO(東京都渋谷区で)

 流通大手のイオンは29日、英国でネットスーパーを展開するオカド・グループと提携し、新たなネットスーパー事業を始めると発表した。人工知能(AI)やロボットを活用して倉庫から効率的に商品を届けるオカドのノウハウを使って、宅配事業を強化する考えだ。

 オカドは店舗を持たず、インターネットで5万種類以上の商品から注文を受け、宅配している。利用者は、スマートフォンのアプリで注文し、1時間単位で配達時間の指定ができる。

 イオンはこれまで、実際の店舗を拠点に、ネットスーパー事業を展開してきたが、ロボットが自動仕分けする最先端の倉庫を整備するなど抜本的に見直す。来年3月までに子会社を設立し、2023年のサービス開始を目指す。記者会見した岡田元也社長は「競争に勝ち抜く企業に変身していく」と話した。