https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/11/29/20191129k0000m010428000p/7.jpg?1
北岡伸一国際協力機構理事長=東京都千代田区で2018年2月15日、太田康男撮影

本質は右翼ではない 「部下死なせた戦争」が原点=北岡伸一氏

by

 29日、101歳で死去した中曽根康弘元首相。政治学者の北岡伸一・国際協力機構理事長のコメントは次の通り。

  ◇

 中曽根氏は日本の国力がピークのときに首相を務めたといえ、世界でもよく知られたリーダーだ。「右翼」「ナショナリスト」などと言われるが、それは本質を突いていない。中曽根氏の原点は戦争にある。彼はフィリピンやインドネシアに赴き、ロジスティックスの任務を与えられていたが、その任務中に部下を何十人か死なせてしまった経験がある。あまり知られていないが、国会議員になって最初のスピーチで、アジアに対して大変迷惑をかけたと謝罪している。一方で、平和のためには一定の軍…

この記事は有料記事です。

残り426文字(全文710文字)

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら