オムロンがウェアラブル血圧計を発売 医療機器認証を取得 歩数や睡眠時間の測定も
オムロン ヘルスケアが腕時計サイズのウェアラブル血圧計「HeartGuide」を発売する。動脈を圧迫するカフ(空気袋)の構造を見直し、場所を問わずに手首で血圧を測定できるようにした。
by ITmediaオムロン ヘルスケアは、腕時計サイズのウェアラブル血圧計「HeartGuide」(HCR-6900Tシリーズ)を12月3日に発売する。動脈を圧迫するカフ(空気袋)の構造を見直して小型化を実現。場所を選ばず、手首で血圧を測定できる。価格は7万9800円(税別)。
病院の自動血圧計や家庭用の血圧計と同じオシロメトリック法を採用。従来のカフの構造ではカフの幅が狭くなると動脈を十分に圧迫できないため、これまで1つのカフでまかなっていた機能を複数のカフに分けて配置した。従来の半分となる約25ミリ幅で十分に動脈を圧迫できるという。
さらに圧力センサーや空気を制御するための弁など、血圧測定に必要となる主要部品も独自開発で小型化。腕時計と同等のサイズと約115グラムの重量を実現した。医療機器としての薬事認証も取得している。
通常は時計画面を表示し、あらかじめ設定しておくと服薬時間や血圧測定時間に振動と画面アイコンで知らせる。計測にかかる時間は約30秒。スマートフォンとはBluetooth(BLE)で接続し、電話やメールの着信をHeartGuide側で通知する機能もある。
オムロンでは「日中の大きな血圧変動は、心筋梗塞や脳卒中などの脳、心血管疾患の発症リスクを高める因子になる可能性がある。しかし、今までの家庭血圧計では測定の場所が限定され、日中の血圧変動を捉えることができなかった」と話す。
HeartGuideは血圧の他に運動(歩数)や睡眠時間の測定も可能で、血圧値と合わせ専用アプリ「HeartAdvisor」(iOS/Android)で管理すれば、運動や睡眠といった生活習慣と血圧変動の関係など自分の血圧の特徴が分かり、生活習慣の改善に役立つという。