ぺんてる巡り、コクヨとプラスの買収合戦過熱
文具最大手コクヨによる同業ぺんてるへの敵対的買収を巡り、コクヨは29日、株式買い付けの申込期限を、従来の12月15日から6日前倒しし、同9日に設定すると発表した。買い付け額も1株3750円から4200円に引き上げる。同業のプラスとの取得合戦が過熱する中、前倒しで早期の決着を狙う。
コクヨは約38%のぺんてる株を保有し、50・1%超の取得を目指している。一方、ぺんてるは友好的な第三者「ホワイトナイト(白馬の騎士)」として名乗りを上げたプラス側への株式譲渡を株主に呼びかけている。プラス側が設定した期限は12月10日、買い付け額は1株3500円で、応募が20%に満たない場合、買い付けは実施しないとしている。
コクヨの買い付け額引き上げは2回目となる。