テリー伊藤さん「流行も貪欲に吸収、気遣いも細やか」…中曽根氏死去

 各界からも別れを惜しむ声が上がった。

 テレビ番組の共演をきっかけに、交流があった演出家・プロデューサーのテリー伊藤さん(69)は「芸能人や流行など、知らない世界のことを貪欲に吸収しようとする姿が印象的だった。気遣いも細やかで、とても優しい方だった」と振り返った。

 テレビなどで対談を重ねた日本総合研究所の寺島実郎会長(72)は「努力を怠らない人で、知識の幅は広く、政策論はレベルが高かった。いつも胸を借りるつもりで話をさせてもらっていた。もっと聞きたいことがあったのに残念でならない」と話した。

 秘書を20年以上務め、中曽根氏に関する著書もある田中茂・元参院議員(62)は「残された数多くの資料や書物などから、先生が考えられた我々が進むべき道を伝えていくことが、残された私の一つの使命」とした。

 国鉄の分割・民営化で誕生したJR7社の一つ、JR東海の葛西敬之名誉会長は「分割民営化は中曽根氏のリーダーシップがあったからこそ実現できた。その結果が鉄道の今日の発展につながっており、大変大きな功績を残された」とコメントした。