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東は早大有利か 西は関学大が勝負強さ見せるか アメフト全日本大学選手権

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 アメリカンフットボールの全日本大学選手権は12月1日、東日本代表決定戦(神奈川・横浜スタジアム)と西日本代表決定戦(大阪・万博記念競技場)が行われ、同15日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場である同選手権決勝「三菱電機杯 第74回毎日甲子園ボウル」(毎日新聞社、日本学生アメリカンフットボール協会主催、三菱電機特別協賛)の出場校が決まる。東日本は2年連続出場を狙う早大(関東)と初出場の懸かる東北大(東北)の対戦。西日本は4年ぶりの復活を期す立命大(関西1位)と4年連続出場を目指す関学大(同2位)がぶつかる。【丹下友紀子、黒川優】

早大―東北大

 2年連続の同一カードで、関東大学リーグを全勝で2連覇した早大が優位に立つ。昨年から攻撃の中心を担うQB柴崎(4年・早大学院)とWRブレナン(同・米ユニバーシティーラボラトリースクール)のホットラインは強力で、1試合平均31・3得点を誇る。東北大は8年連続の東日本代表決定戦進出だが、昨年は14―55で大敗しており、今回も苦戦しそうだ。小坂(4年・武蔵)、芝山(1年・豊中)の両WRらの活躍で前半に得点し、勝機を見いだしたい。

立命大―関学大

 今月10日の関西学生リーグ最終戦では立命大がライン戦を制して18―7で勝利。その後に2試合した関学大に対し、立命大は試合がなく、万全の状態だ。RB立川(3年・大産大付)、WR木村(3年・立命館守山)ら攻撃陣に才能ある選手をそろえ、ミスさえなければ勝利に近づく。

 関学大が1シーズンに同じ相手に2回負けたのは過去30年間で1996年と2010年の2度だけ。緻密な分析による修正力が高い。今季序盤に不調だったQB奥野(3年・関西学院)が復調してきたのも好材料。4年生はこれまで同ボウル出場を逃したことがなく、勝ち方を熟知する。

 立命大が有利な状況を生かせるか、関学大が勝負強さを見せるか。先制点が大きな鍵を握りそうだ。