大阪・寝屋川市が「お役所仕事を卒業」宣言 窓口業務を来春から12時間制に拡大 全国初
by 毎日新聞大阪府寝屋川市は29日、「お役所仕事を卒業します」と宣言し、住民票や国民健康保険、国民年金などの市役所の「窓口業務」を来年4月から午前8時~午後8時の12時間制に拡大すると発表した。現在の業務時間は午前9時~午後5時半。同市によると、証明書交付以外に相談や手続きなどを含むすべての窓口業務を12時間対応するのは全国で初めてという。
同市は「仕事があるため、平日役所に行けない」「窓口に行っても待たされる」などの市民の声に対応するとして、来春、さまざまな窓口サービス改革を行う。
時間延長の他、窓口職員は異動のない専門職として位置づけ、航空会社の元客室乗務員などサービス業経験者十数人を採用。必要な窓口を案内するフロアマネジャーやコンシェルジュも置く。
3、4月の転出入手続き、6月の納税相談などの大行列を解消するため、窓口は可変型にして、時期や時間帯によって必要な窓口を増やす。相談や時間がかかる手続きは、電話やアプリによる予約サービスを導入。運転免許証があればタッチパネルの操作で、住民票や印鑑証明などを発行できるようにする。
広瀬慶輔市長は「窓口業務は市役所が市民から一番評価される部分。お待たせせず質の高いサービスを提供していきたい」と話していた。【山本真也】